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建築3D CAD「A's(エース)」は何ができる?|省エネ計算・確認申請・3D設計を効率化

公開日:2026年10月08日 更新日:2026年10月13日

建築3D CAD「A's(エース)」は、株式会社シーピーユー(CPU)が提供する住宅・建築設計に特化したCADソフトです。2D図面の入力と3D可視化を連動させながら、プラン作成から確認申請、積算まで幅広い業務を支援できる点が特徴です。

2025年4月からは、原則としてすべての新築住宅・非住宅で省エネ基準への適合が義務化され、設計・確認申請業務において省エネ性能の確認や関連図書の作成が重要になっています。

本記事では、A'sでできることや主な機能をはじめ、2025年の省エネ基準義務化によって変わった建築業務のポイント、AutoCAD・Jw_cadとの違い、動作環境、無料体験版について詳しく解説します。

A's(エース)とはどのような建築3D CADか

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/(外部サイト)

A'sは、住宅・建築設計に特化した総合型の3次元CADです。2D図面の入力と3D可視化を連動させながら、プラン作成から確認申請、積算まで幅広く支援できる点が特徴です。

シーピーユー「A's(エース)」の概要と特徴

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/(外部サイト)

シーピーユー(CPU)は建築業界向けのソフトウェアを提供する企業で、A'sは工務店や設計事務所などの住宅・建築設計業務で利用されています。

A'sの大きな特徴は「入力と3Dの連動」です。間取りを入力すると立面図・断面図・3Dパースが自動生成され、関連する図面を連動して更新できるため、複数の図面を個別に修正する手間を軽減できます。また、省エネ計算や確認申請、プレカット、リフォーム設計など、住宅設計に関連する幅広い業務を支援する機能が用意されています。

A'sが対応する業務の全体像(設計〜申請〜積算)

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/features.html(外部サイト)

A'sが対応する主な業務は次のとおりです。

  • プラン作成・間取り入力(2D・3D連動)
  • 省エネ計算(UA値・ηAC値・一次エネルギー消費量)
  • 確認申請用の図面・書類作成
  • プレカット連携データの出力
  • リフォーム設計(現況図・計画図の同一ファイル管理)
  • 積算・数量自動算出

設計から積算まで一貫して対応できるため、工程間でのデータ連携や転記の手間を軽減できます。

2D専用CAD・汎用CAD・BIMとの位置づけの違い

参考:https://it-trend.jp/cad/article/86-5339(外部サイト)

建築CADには大きく4つのカテゴリがあります。A'sがどの位置に属するかを整理します。

カテゴリ 代表製品 特徴
2D CAD Jw_cadなど 2D図面の作成を中心とする
汎用CAD AutoCADなど 幅広い用途の図面作成に対応
BIM Revitなど 建物の形状と属性情報を関連付けて管理
住宅向け3D CAD 住宅設計に必要な機能を幅広く搭載

A'sは住宅・工務店領域に特化した総合型CADとして、汎用CADにはない省エネ計算や確認申請関連の機能を利用できます。

2025年省エネ基準義務化が建築業務に与えた変化

参考:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/01.html(外部サイト)

2025年4月から、原則としてすべての新築住宅・非住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。これにより、建築確認の手続きにおいて省エネ基準への適合性を確認することが必要となり、設計・申請業務の手順が変わっています。

義務化が確認申請・設計フローに与えた具体的な変化

参考:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/01.html(外部サイト)

2025年4月以降は、省エネ適判が必要な案件では、UA値(外皮平均熱貫流率)などの外皮性能や、一次エネルギー消費性能について、計算結果や関連する設計図書を提出し、審査を受ける必要があります。

これにより、従来の設計フローに省エネ計算や省エネ性能の確認といった工程が加わりました。省エネ基準に適合しない場合は設計の見直しが必要になるため、設計変更のたびに再計算や確認が必要になります。申請前の設計変更に伴う作業負担が増えるケースもあります。

省エネ計算を外注・別ソフトで対応している工務店の現状と限界

参考:https://andpad.jp/columns/0088(外部サイト)

省エネ計算を専門業者に外注、または別ソフトで対応している場合、次の問題が発生します。

  • 図面データと計算データの二重管理が発生する
  • 設計変更のたびに外注・再計算の依頼が必要になる
  • 転記ミスや整合性確認に工数がかかる
  • 外注費用が案件ごとに積み上がる

設計データと省エネ計算を連携できる環境であれば、設計変更時の再計算や確認を効率化し、外注や転記にかかる負担を抑えられます。

設計・営業現場で詰まりやすい工程と課題の実態

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/planning.html(外部サイト)

設計・営業担当者が実際に時間を取られている工程には共通した構造があります。プラン提案・図面修正・積算・申請など、各工程で発生する詰まりのポイントを整理します。

プラン提案から3D化までの時間ロスと手戻り

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/planning.html(外部サイト)

2D CADで平面プランを作成し、別途3DパースソフトでCGを作成する二段階工程では、打ち合わせでプランを変更するたびに両方のデータを修正する必要があります。

この工程では次の問題が発生します。

  • 打ち合わせ中にリアルタイムで3Dを更新できない
  • プラン変更後の修正作業に時間がかかる
  • 顧客の要望にその場で対応できず、次回打ち合わせまで持ち越しになる

提案スピードが落ちると、比較検討中の顧客への対応が遅れる可能性があります。

図面修正時の整合性ミスと修正漏れが生まれる構造

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/drawing.html(外部サイト)

平面図・立面図・断面図・展開図を個別のファイルで管理している場合、1か所の変更を全図面に反映する作業が手作業になります。

修正漏れが発生しやすい構造は次のとおりです。

  • 平面図を修正したが立面図への反映が漏れていた
  • 開口部サイズの変更が断面図に反映されていなかった
  • 確認申請直前に不整合が発覚し、図面全体の見直しが必要になった

確認申請前に不整合が発覚すると、修正作業が増え、工期やコストに影響する可能性があります。

積算・確認申請書類の二重入力と作業の属人化

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/planning.html(外部サイト)

図面データとは別に積算ソフトへ数値を手入力したり、申請書類を別途作成したりする工程は、転記ミスのリスクを内包します。

また、こうした作業に慣れた担当者が不在になると業務が止まる「属人化」の問題も生じます。マニュアル化しにくい手作業工程が多いほど、担当者の退職や異動が業務リスクに直結します。

A's(エース)で実現できること【機能解説】

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/features.html(外部サイト)

前章で挙げた課題を、A'sのコア機能がどのように解決し、業務を効率化できるのかを解説します。

2D入力から3D生成・パース作成まで連動

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/planning.html(外部サイト)

A'sではプラン入力と同時に図面化・3次元化でき、関連する図面も連動して更新できます。平面プランを変更した場合も、関連図面や3Dパースに反映できるため、別途3Dソフトへ再入力する手間を軽減できます。

打ち合わせ中に顧客の前でプランを変更し、3Dパースを即座に更新できます。「窓をもう少し大きくしたら」「間取りをこう変えたら」という要望にその場で対応でき、提案の説得力が高まります。

省エネ計算(UA値・ηAC値・一次エネルギー)と確認申請書類の機能

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/(外部サイト)

A'sでは、UA値・ηAC値などの外皮性能や一次エネルギー消費量の計算に対応しています。設計データを活用して省エネ性能を確認できるため、別途データを入力する手間を抑えられます。

設計データをもとに省エネ性能を確認でき、設計変更時の再計算や確認を効率化できます。確認申請用の各種図面・図書の出力や申請書の作成をサポートしており、申請書類の作成にかかる負担を軽減できます。

プレカット連携と関連図面の自動更新による修正コスト削減

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/drawing.html(外部サイト)

A'sでは1か所の変更が関連する図面に自動で反映されます。修正漏れによる不整合を防ぎやすくなり、確認申請前のチェック工数が削減されます。

プレカット連携にも対応しており、設計データを活用して関連する工程を効率化できます。

リフォーム設計・現況図と計画図の同一ファイル管理

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/renovation/(外部サイト)

A'sではリフォーム設計に対応した現況図・計画図の管理機能を搭載しています。2つの図面を同一ファイル内で管理し、1クリックで切り替えながら作業できます。

変更範囲の面積算出や、既存・新設部分の区別にも対応しており、リフォーム設計特有の竣工図管理や工事確認の工数が削減されます。

3Dパース・VR・シミュレーションによるプレゼン

A'sでは、プラン図の入力と同時に3Dパースを生成でき、外観・内観を立体的に確認できます。外壁材や屋根材、内装材などの素材をパースに反映できるほか、ウォークスルーによる空間確認にも対応しています。

さらに、日当たりの様子を確認できるシミュレーションや、窓開け換気時の風の流れを可視化する通風シミュレーション、各部屋の採光状況を確認する採光シミュレーションにも対応しています。設計内容を3Dやシミュレーションで確認できるため、お施主様への提案にも活用できます。

また、プレゼン資料を自動生成できる「プレゼンマスター」も用意されており、外観・内観パースやパノラマパースなどの資料作成を支援します。
なお、VRプレゼンには別途「A's VR」のオプションが用意されています。

業務タイプ別 A's活用シーン

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/case/06.html(外部サイト)

A'sが実際の業務でどのように活用されているかを業務タイプ別に整理します。

新築設計・プレカット連携での活用シーン

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/planning.html(外部サイト)

【対象】

新築住宅の設計・施工を担う工務店

【課題】

プランニング・3D確認・省エネ計算・確認申請・プレカット出力をそれぞれ別ソフトで対応しており、工程間の転記・調整に工数がかかっていた。

【A'sでの変化】

  • 間取り入力と同時に3Dパースが生成され、打ち合わせ効率が上がる
  • 省エネ計算や確認申請用の図面・書類作成をA's上で支援できる
  • プレカット連携にも対応しており、施工工程とのデータ連携を効率化できる

設計から積算まで一貫して対応できるため、工程間のデータ連携や転記にかかる負担を軽減できます。

リフォーム設計・現況図管理での活用シーン

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/renovation/(外部サイト)

【対象】

リフォーム受注が多い設計事務所・工務店

【課題】

竣工図がない案件が多く、現況図の作成から始まる工程で時間がかかっていた。また、現況図と計画図を別ファイルで管理することで整合性の確認が煩雑だった。

【A'sでの変化】

  • 現況図・計画図を同一ファイルで管理できる
  • 変更範囲の面積を自動算出でき、既存・新設部分も区別して管理できる
  • 確認申請が必要な規模のリフォームでも、CAD内で一貫して対応できる

リフォーム設計に特有の「既存部分と新設部分の整合管理」が効率化されます。

省エネ義務化対応が急務の工務店での活用シーン

参考:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001519931.pdf(外部サイト)

【対象】

2025年4月の義務化以降、省エネ計算体制の整備が課題の工務店

【課題】

これまで省エネ計算を外注で対応していたが、省エネ基準適合義務化への対応により、省エネ計算にかかる外注コストや申請までの調整負担が増えていた。

【A'sでの変化】

  • A'sで省エネ性能の計算・確認を行えるため、外部委託していた省エネ計算の内製化を検討できます
  • 設計変更時の再計算や外注依頼にかかる負担を抑えられる
  • 担当者が計算値を確認しながら設計を進められる

省エネ計算の内製化により、申請対応や外注コストの負担軽減につながります。

AutoCAD・Jw_cadとA'sはどう違うか

参考:https://it-trend.jp/cad/article/86-5339(外部サイト)

建築CAD選びでよく比較される2製品との違いを整理します。

汎用CAD(AutoCAD)との機能差と住宅設計業務での判断基準

参考:https://it-trend.jp/cad/article/86-5339(外部サイト)

AutoCADは汎用的な図面作成ツールとして幅広い業種で使われています。一方、A'sは住宅・建築設計に特化しており、間取り作成から3D表示、省エネ計算、申請図書の作成、積算など、住宅設計に必要な機能をまとめて搭載しています。

機能 AutoCAD A's(エース)
2D・3D連動 2D・3D機能を搭載 2D・3Dを連動して作成可
省エネ計算 住宅向けの省エネ計算は別途対応が必要 UA値・ηAC値などの外皮性能や一次エネルギー消費量の計算に対応
確認申請書類 住宅向けの申請書類作成は別途対応が必要 確認申請用の各種図面・図書の出力や申請書の作成をサポート
プレカット連携 住宅向けのプレカット連携には別途対応が必要 プレカット連携に対応
リフォーム管理 汎用CADとして対応 現況図と計画図を管理しながらリフォーム設計に対応
住宅テンプレート 住宅専用ではない 住宅設計向けの機能・テンプレートを搭載

AutoCADは図面表現の自由度が高い汎用CADである一方、住宅設計に特化した機能については、用途に応じて別途ツールやカスタマイズが必要になる場合があります。住宅設計に必要な機能を一つの環境にまとめたい場合は、A'sが選択肢となります。

Jw_cadからの切り替えで変わること・変わらないこと

参考:https://www.itreview.jp/categories/cad-forconstruction(外部サイト)

Jw_cadは無料で使える2次元CADで、住宅設計を含む幅広い図面作成に利用されています。一方、A'sは住宅・建築設計に特化した3D CADで、2D図面と3Dモデルを連動させながら、住宅設計に必要なさまざまな業務を支援できます。

【切り替えで変わること】

  • 2次元のプラン入力と連動して3Dモデルを作成できるようになる
  • 省エネ計算や確認申請用の図面・書類作成を一つの環境で進めやすくなる
  • プレカット連携やリフォーム設計に対応できる
  • ランニングコスト(ライセンス費用)が発生する

【切り替えで変わらないこと】

  • 基本的な2次元図面作成は引き続き行える

2025年の省エネ基準適合義務化を機にJw_cadからの移行を検討している場合は、住宅設計に必要な機能や業務効率化のメリットと、ライセンス費用などの導入コストを比較したうえで、自社に適したCADを選ぶことが重要です。

A's(エース)の動作環境

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/operating.html(外部サイト)

A'sを快適に動作させるには、必要・推奨スペックを満たしたPCの使用が推奨されます。3D表示・省エネ計算・大規模図面の処理には一定以上のスペックが必要で、3Dパースのリアルタイム表示はCPU性能とGPU性能が処理速度に影響します。

項目 必要 推奨
OS Windows 11 同左
CPU Core i5以上 Core i7-13700以上(デスクトップ)/Core i7-13620H以上(モバイル)
メモリ 8.0GB以上 16.0GB以上
ストレージ 40GB以上 100GB以上(SSD)
グラフィックス OpenGL 4.0以上・DirectX 11以上対応 NVIDIA GeForce RTX 4060以上
モニタ フルHD(1920×1080)

※AMD製CPU(Ryzenなど)やサーバー・ワークステーション系CPU(Xeonなど)でも動作します。Armプロセッサ(Snapdragonシリーズを含む)には対応していません。統合型グラフィックスではリアルシェーディングが動作しない場合があります。

A's(エース)無料体験版

参考:https://www.cpu-net.co.jp/cad/offer/trial/(外部サイト)

製品版のフルシステムと同等の機能を30日間体験できます(一部オプションを除く)。A's最新版がダウンロード形式で提供され、申し込み内容を株式会社シーピーユーが確認した後、担当者から連絡があります。実際の操作を通して、プラン図・パース・各種図面・プレゼン資料の作成や、積算・数量拾い出しなどの機能を確認できます。

まとめ

建築3D CAD「A's(エース)」は、プラン作成から3D設計、省エネ計算、確認申請用の図面・書類作成、プレカット連携、積算など、住宅設計業務を幅広く支援する総合型CADです。

2025年4月の省エネ基準適合義務化により、省エネ性能の確認や関連図書の作成など、設計・申請業務への対応が重要になっています。A'sは設計データをもとに省エネ性能を確認でき、関連する図面・申請書類の作成や積算も支援するため、設計から申請・積算までの業務効率化を図りたい場合に選択肢となります。

自社の業務フローのどの工程に課題があるかを確認したうえで、必要な機能や動作環境、導入コストなどを比較し、自社に適したCADを選ぶことが重要です。

建築3D CAD「A's(エース)」の導入でお困りの場合は、サードウェーブまでお問い合わせ・ご相談ください。